あーる工房社内報冒頭文157号

 皆さん、お元気ですか。今年の秋はなかなかすっきり涼しくなりませんね。農業もそうですが、私達サービス業も、暑い時はほどほどに暑く、寒い時はほどほどに寒いのがいいようで、さらに欲を言うなら、季節の移り変わりは暦どおりに進むのがいいようです。もちろんそんな欲深はなかなか通らないようですが。

 

 さて、私事を書くようで恐縮ですが、先日一週間ほどヨーロッパを旅行してきました。ちょっと言い訳を。これまた私事なのですが、おととし母を亡くし、去年父を亡くしました。その間には、昨年の夏、娘がアメリカ人のテリーとハワイで結婚するなど、何かとことの多い二年間でした。父の入院保険がわずかばかりおりたので、この際全部使ってしまおうかと(笑)、専務の慰労会を兼ねてヨーロッパに行く事になりました。娘とテリーにも結婚式以来会っていないので、この際向こうで合流して、一緒に旅をすることになりました。

 

 ちょっと旅程を。

9/25 7:30 セントレアより出発。     

   16:30 Londonヒースローに到着。  

9/26 朝 カムデンパッセージというアンティークのマーケットへ。       昼から 大英博物館。日本語ガイドのガイドツアーを予約。        夜は ミュージカル ビリー・エリオット  

9/27 レンタカーを借りてストーンヘンジ、ストーンサークルへ。 

9/28 ユーロスターでパリへ。  

   夕方からルーブル美術館へ。 

9/29 オルセー美術館 オランジェリー美術館    

   夜はサント・シャペルでコンサート Vivaldi「四季」 

9/30 クリニャンクール蚤の市 

   モンマルトル マルモッタン美術館 

   セーヌ川クルーズ

10/1 サルトルが通ったカフェで朝食 

   散策 路地を歩き、ドラクロア美術館など   

   ルーブルのミュージアムショツプ 

   夕方 シャルルドゴール空港へ。

19:30 出発 10/2 17:00 セントレアに到着

 

 こんな感じです。色々楽しかったけれど、テリーと過ごせたのが何よりです。彼も僕の息子(アメリカではSon-in-lawというそうです)になったのですが、まだ幾らも知り合っていないですからね。彼はLos Angelesでモーショングラフィックを作る会社を設立し、経営しています。いわば事業家同士というわけです。

 

 彼と会社の生存率の話をしました。

 

宗吉:日本にリクルートという就職情報誌で有名な会社がある。その会社のある年の調査結果で、起業した会社の三年後の生存率を調べたものがあって、その結果は、個人で設立した場合、その生存率は30%、フランチャイズチェーンに属した場合70%というものだった。その数字の真ん中をとって、三年後の生存率を50%としてみようか。そうすると、6年後にはさらにその50%、9年後にはさらにその50%と仮定して、30年後の生存率は何%になるか分かるかい。0.1%なんだよ。

 もう一つ、ソフトバンクの孫正義さんは知っているかな。彼が自分の設立した会社の設立30周年記念の講演で話した中に、企業の30年生存率は0.02%という話が出てくる。もっと厳しいね。起業しても、99.98%の企業は潰れてしまうんだ。

TERRY:Cool!

宗吉:30年生き残るのは奇跡なんだ。あーる工房は来年で20周年を迎える。   テリーの会社はどうだい?

TERRY:Seven years。 

宗吉:そうか。お互い30年は越えられるような会社にしようね。

TERRY:お父さんとビジネスの話がしたいです。(悠生訳)

宗吉:うん、今度Los Angelesへ行ったら、じっくりしようね。

 

 あーる工房は、来年20周年を迎えます。来春にその記念になる行事を計画中です。すべてのあーる工房に携わる人達を対象に、これからの10年、つまり30周年に向かってのビジョンを思い描いていただく企画を考えています。「あーる工房の30年ビジョン」をみんなで考えていきたいと思います。